会長挨拶

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会長 稲葉 継雄

 昨年(2019年)は、日韓国際交流の一大危機でした。「積弊打破」を旗印に政権の座に就いた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、元々日韓関係の改善に後ろ向きであり、国民の間には日本製品不買や訪日規制のムードが漲りました。9月28~29日の百済文化祭参加を前に、訪韓団の宮崎卓団長(まつろ・百済武寧王国際ネットワーク会長)は、反日ムードを本気で心配されておりました。

 しかし、案ずるより産むが易しと言うべきか、結果は大成功。韓国公州の人々は我々一行30人を熱烈に歓迎してくださり、武寧王が取り持つ日韓の絆は、これまで以上に強固なものとなりました。

 余談ながら、歓迎会に花を添えて頂いた公州市長が、私が留学していた高麗大学の出身ということで、私と高麗大の学生歌を合唱することになり、会場はおおいに盛り上がりました。

 今回の訪韓の動因は、政治・経済レベルの日韓関係が円滑でなくても、否、円滑でないからこそ民間の交流が必要だという訪韓団一同の心意気だったと思います。国際交流とは国と国、国民と国民の交流というよりも、詰まるところ人と人との交流が肝要だということです。そしてこれは、日韓間だけの話ではないことは言うまでもありません。  我々の活動の窓口は世界各国に開かれています。世界中の人々と胸襟を開き、国と国とではできない人と人との交流を広げて、諍いの無い人づくり・国づくりに参画して行きましょう。

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